『エセー』モンテーニュ著 感想文

2023年9月28日 / その他

 1533年ミッシェルド・モンテーニュは、ボルドー市に生まれる。もともと裕福な家庭に育つ。父はボルドー市助役(副市長)だった。2才の頃から家庭教師が付き、ラテン語や古典の勉強に励んでいた。ボルドー大学では哲学と古典を学んでいる。最初に出版したのが、レーモン・スボンの『自然神学』の翻訳だった。ラ・ボエシのラテン語の詩集および翻訳の著作集を刊行するなど、文学に長けていた。40才から『エセー』の執筆に取り掛かる。当時は、まだ自分自身のことを記述した文章がなかったようだ。つまり、エッセイ(随筆)を始めて書いたパイオニアということになる。今で言う、「自分探し」の研究者なのだ。人のことなどどうでも良い、自分の事をもっと深く知れ!と言っている。確かにぼくも人にこう見られたいとか、知られたら恥ずかしいとか、世間体を気にする。これではどうもダメらしい。自分が納得すれば、それが一番充実しているということだと思う。

 今日も借金までして、チームスタッフに早めに報酬を支払ったが、この行為は良いことだったろうか、悪いことだったろうか分からないが、彼にとっては助かったのではないか?と想像する。まあ、節制も大切だが、困った時に力になれたら幸いだ。自己満足かもしれないとも感じる。因みにモンテーニュは、執筆スタッフなどいなかったが、メイドさんは2人位雇っていたようだ。