2023年10月 の一覧

T先生の仕事とショック・ドクトリン

2023年10月10日 / その他

今は、T先生の新刊本の制作に従事している。著作のなかに「ナオミ・クライン著/ショック・ドクトリン」という本が紹介されていたことを記憶の片隅に留めていた。僕にとって、岐阜のマーサ内にある丸善に行って、本を巡るのが仕入れの作業なのだ。あるとき、よく目立つ書棚にこの「ショック・ドクトリン」が平積みになっていたのだ。T先生の紹介される本は、難解なものが多いのだが、丸善で平積みになっていたので、ぼくの意識化で連結したのだった。高価な書籍なので、購入しようかどうか迷ったが、思い切って買ってみた。カナダの若き女性ジャーナリストだ。世界のトップの動きが手に取るように記載されていた。ミルトン・フリードマンからなるシカゴ経済学派。これが、世界を動かしたと知った。本当なのだろうか?ロシアのエリツィンは、このアメリカの経済学者たちを側近に置き、ロシア経済を立て直そうとした。しかし、実際のアメリカは、何も支援をしなかったらしい。ロシアはやはり知識的にもアメリカには劣っており、アメリカは経済も知恵も世界をリードしているようだ。アジア諸国やアフリカもアメリカの頭脳と経済力が幅をきかせている。これは世界にとって良いことなのだろうか?悪い事なのだろうか? 白黒とした極端な評価ではなく、その地域における役割りがあるのだろうか。日本はとても小さい。おそらく世界に何の影響力も持たないだろうが、そんな世の中で自分自身はどう生きていくか、を考えて行動したいと思う。

 

編集デザインの仕事

2023年10月8日 / その他

今日もT先生の新刊本の制作だった。7月から3ヶ月が経ったが、200P×4種を校了間近まで漕ぎ着けたのだから早い方だと思う。文章校閲は無理なのだが、文字校正は一生懸命やっている。

DTPソフトのインデザインという専門的なアプリの技術を駆使しながらの制作である。デザイナーは一般的にはイラストレーターを使う。両方ともアドビ社のものだ。インデザインを操るデザイナーは書籍デザインを業務範囲にする。

僕には変な特性があり、本文でもできるだけ文字詰めを手詰めで行うのだ。これは、人に言わせれば非効率極まりないのだ。

しかも、制作の途中で詰まりすぎてくっついてしまうというリスクも孕んでいる。でも、どうしてもツメないと気になるのだ。ひとりでコツコツとやる孤独な仕事だし、コンピュータの前に座りっぱなしで、身体も痛くなる。なんて地道な仕事なのだろうと思いながら、出来たときの満足感はたまらない。

この仕事もおおよそ9合目まで登ってきた。最後の頂上までが険しく厳しいのが常だ。

さて、気を抜かずに頑張るとするか!

『エセー』第4巻、感想文

2023年10月4日 / その他

下のモンテーニュの文章が面白い。

「私自身は動かない。こんなにもたくさんの家々が武装された中にあって、私の身分の者で、自分の家の守りをすっかり天に任せたのは、私の知る限り、フランスでは私だけだ。私は1本の銀の匙も、1枚の証書も持ち出さなかった。私は恐れようとも、生半可に助かろうとも思わない。」 なるほど、もうジタバタしない境地である。 セキュリティにうるさい昨今、所詮なにも持ち合わせていなし、何か重要な地位を占めている訳でもない。自分が居ようが居まいが、だれも困らない。どうでもいいや!というニュアンスか。そう考えると、心が安まるし、穏やかに過ごせるような気がする。 今日も1日中、文字校正に明け暮れた。文字を見続けたにもかかわらず、また感想文なんぞ書き始めた。しかし、自分の言葉を表現することは簡単なことじゃないな。 朝は『ショックドクトリン』ナオミクライン著を読んでいる。エセーとは正反対の本だ。 どうやらアルゼンチンは、拷問などがあって、危険な国だったようだ。そんな遠くの国には行ったことがない。