『郡上スクリーン印刷伝・改』2023年12月29日発刊 ! ! 

2024年1月1日 / その他

前著『郡上スクリーン印刷伝』から、4年。

株式会社ミノグループのご支援により、内容を修正加筆され、改版として出版されることになりました。

1年前から『ミノグループ史』の制作に取り掛かりました。

当初、僕はウォルター・アイザックソンの著作や、志村章子『銀座伊東屋100年史』を参考にして取材を始めたのですが、提案した企画がボツになってしまったのです。デザイン企画の仕事をしていて、常にある問題は、今まで積み上げてきたものがボツになった場合のコストはどうなるのか?ということです。顧客の要望していない物を提案してしまった場合は、こちらのミスである。再度チャレンジするしか方法がありません。しかし、もう既にお金が底を尽きてしまったため、行動するにも最高の倹約モードで動かなければいけません。

 

あと、他にも仕事がたくさん入って来て、優先順位などが混乱してきました。

いかに秩序だった行動がとれるかが、鍵になると思います。

生命科学クライシスを読んで

2023年11月9日 / その他

T先生から『生命科学クライシス・新薬開発の危ない現場』

という本をお借りした。

「私たちは(確認と探索の)両方をつねにおこなっていますが、忙しいせいで、どれがどっちなのか区別は容易ではありません。注意がおろそかになっています。とにかく、やることがたくさんあるものですから」

単に透明性を高めれば、生物医学研究に蔓延している再現性問題に効果があるのではないか。手始めとして、科学者が自分のアイデアについてもっとしっかり記録すれば、ハーキングの落とし穴を避けられるだろう。

上述の文章を見つけた。

なるほど、「アイデアを記録する」これは良い方法かもしれないので、一度やってみることにしよう!

知行合一(ちこうごういつ)

2023年11月6日 / その他

 最近は、知行合一(ちこうごういつ)という言葉を噛みしめている。

 何故かというと、『エセー』モンテーニュ著を読んで感銘を受けた。モンテーニュはまさに知行合一の人だった。大袈裟な事は言わず、卑下もしない。明け透けな自分をさらけ出す。知っている事と行いが一致しているということと、言ったことは必ずやる。これが出来てこそ素晴らしい人間に到達するという。

 僕の場合、話を面白おかしくするために、大袈裟な表現や話を少し盛ったりするのが、子供の頃からの短所であり長所だった。話は大胆なのだが、約束が守れない事が多々ある。出来ると思ったけど出来ていないことが多いと思う。

 僕の生業であるグラフィックデザインという仕事も、現実よりもより効果的な表現を取り扱うことが多い。実際にデザインするときには、多くの人で賑わったり、売れていたりする姿をイメージしながら制作していると、本当にそうなったことも何度かあったと思う。が、他の殆どがボツだった、かな? 

 話を戻して、「知行合一」の言葉は、『菜根譚』にも出てきたのだ。

数冊の本から同じ事を見つけると嬉しい!

本当に「知行合一」が正しいかどうか、今後すこし実験してみようと思う。

T先生の仕事とショック・ドクトリン

2023年10月10日 / その他

今は、T先生の新刊本の制作に従事している。著作のなかに「ナオミ・クライン著/ショック・ドクトリン」という本が紹介されていたことを記憶の片隅に留めていた。僕にとって、岐阜のマーサ内にある丸善に行って、本を巡るのが仕入れの作業なのだ。あるとき、よく目立つ書棚にこの「ショック・ドクトリン」が平積みになっていたのだ。T先生の紹介される本は、難解なものが多いのだが、丸善で平積みになっていたので、ぼくの意識化で連結したのだった。高価な書籍なので、購入しようかどうか迷ったが、思い切って買ってみた。カナダの若き女性ジャーナリストだ。世界のトップの動きが手に取るように記載されていた。ミルトン・フリードマンからなるシカゴ経済学派。これが、世界を動かしたと知った。本当なのだろうか?ロシアのエリツィンは、このアメリカの経済学者たちを側近に置き、ロシア経済を立て直そうとした。しかし、実際のアメリカは、何も支援をしなかったらしい。ロシアはやはり知識的にもアメリカには劣っており、アメリカは経済も知恵も世界をリードしているようだ。アジア諸国やアフリカもアメリカの頭脳と経済力が幅をきかせている。これは世界にとって良いことなのだろうか?悪い事なのだろうか? 白黒とした極端な評価ではなく、その地域における役割りがあるのだろうか。日本はとても小さい。おそらく世界に何の影響力も持たないだろうが、そんな世の中で自分自身はどう生きていくか、を考えて行動したいと思う。

 

編集デザインの仕事

2023年10月8日 / その他

今日もT先生の新刊本の制作だった。7月から3ヶ月が経ったが、200P×4種を校了間近まで漕ぎ着けたのだから早い方だと思う。文章校閲は無理なのだが、文字校正は一生懸命やっている。

DTPソフトのインデザインという専門的なアプリの技術を駆使しながらの制作である。デザイナーは一般的にはイラストレーターを使う。両方ともアドビ社のものだ。インデザインを操るデザイナーは書籍デザインを業務範囲にする。

僕には変な特性があり、本文でもできるだけ文字詰めを手詰めで行うのだ。これは、人に言わせれば非効率極まりないのだ。

しかも、制作の途中で詰まりすぎてくっついてしまうというリスクも孕んでいる。でも、どうしてもツメないと気になるのだ。ひとりでコツコツとやる孤独な仕事だし、コンピュータの前に座りっぱなしで、身体も痛くなる。なんて地道な仕事なのだろうと思いながら、出来たときの満足感はたまらない。

この仕事もおおよそ9合目まで登ってきた。最後の頂上までが険しく厳しいのが常だ。

さて、気を抜かずに頑張るとするか!

『エセー』第4巻、感想文

2023年10月4日 / その他

下のモンテーニュの文章が面白い。

「私自身は動かない。こんなにもたくさんの家々が武装された中にあって、私の身分の者で、自分の家の守りをすっかり天に任せたのは、私の知る限り、フランスでは私だけだ。私は1本の銀の匙も、1枚の証書も持ち出さなかった。私は恐れようとも、生半可に助かろうとも思わない。」 なるほど、もうジタバタしない境地である。 セキュリティにうるさい昨今、所詮なにも持ち合わせていなし、何か重要な地位を占めている訳でもない。自分が居ようが居まいが、だれも困らない。どうでもいいや!というニュアンスか。そう考えると、心が安まるし、穏やかに過ごせるような気がする。 今日も1日中、文字校正に明け暮れた。文字を見続けたにもかかわらず、また感想文なんぞ書き始めた。しかし、自分の言葉を表現することは簡単なことじゃないな。 朝は『ショックドクトリン』ナオミクライン著を読んでいる。エセーとは正反対の本だ。 どうやらアルゼンチンは、拷問などがあって、危険な国だったようだ。そんな遠くの国には行ったことがない。