福沢諭吉著/文明論之概略を読んで

2025年5月4日 / その他

福沢諭吉の名著は、3冊あります。

最も有名なのが「学問のススメ」、次が「福翁自伝」、僕も初めて知ったのですが、「文明論之概略」という名著がありました。岩波文庫を購入したのですが、古文章だったため、とても読み辛くお手上げ状態でした。そこで、ちくま文庫の「現代語訳 文明論之概略/齋藤孝訳」をネットで購入し、再読しました。非常に分かり易く、大変ためになる内容でした。簡単に解説しますと、日本古来の儒教的思想はダメで、西洋の文化文明、哲学などをより多く取り入れよ。というものでした。智を持って国を発展させ、より高尚な精神へと成長し、広く世間を見渡して最善の判断をし、それを試していこう!と論じています。また、僕も取り入れたいのが、「カラリ」とした性格で、どんな人ともサクサクコミュニケーションを取って行く姿です。人は往々にして疑いや損得に囚われて、自分の言いたいことも言えずに泣き寝入りすることが多いと思います。目的を高く、福沢的に言えば「この日本を良くする」ということを念頭置いて物事を判断することが大事だと説いています。このように私利私欲の立場では無く公的な俯瞰した視線で物事を見るようにしたいと思います。