もう、無くなった仕事

2025年6月30日 / その他

ぼくが最初に覚えた仕事が「版下」という仕事でした。

ご存知でしょうか?
今はもう、そんな仕事はありません。

デザインと印刷の中間の仕事です。

 つまり、「デザインされた物を印刷用に版を作る」という業務です。

人の目にも止まらないような、すごい地味な仕事なのです。

調度、30年程前に僕が版下の仕事を始めたばかりの頃、Machintoshなるコンピュータが世に出始めました。

 当時勤めていた会社は、名古屋の「有限会社マイケル」という、面白い名前の会社でした。
そこの中村社長は「そのうち、コンピュータから印刷物が出てくる時代になるぞ〜」と言っていたのを覚えています。そうなのです、本当にその通りになったのです。

 版下をやりながら、Mac(Machintosh)を覚えて、時代と共に、手作業からコンピュータを使うようになりました。

元々版下仕事がしたかった訳ではなくグラフィックデザインがやりたかったので、岐阜市忠節のデザイン事務所で5年間、デザインの修行をしました。それで、2000年にデザイン事務所を起業!今年で25年目を迎えます。今でも協力しあっている友人デザイナーの小林(仮名)さんと今井(仮名)さんも、ほぼ同じような経歴です。

 いま現在、組版仕事をしています。組版とは前述した版下仕事のことです。これは単なる制作にすぎず、あまり面白みのある仕事とは言えません。簡単に言うと製造・量産仕事なのです。しかし、単価¥〇〇〇〇×90Pというかけ算で料金が発生するので、分かり易いのです。

それに比べると、デザインは非常に曖昧な要素を含むので、料金の算出が難しいのです。

 まぁ、どんな仕事が良い仕事なのかは分かりませんが、長いお付き合いのある太陽社(仮名)さんの仕事ですから、頑張ってやっている最中です。

では、そろそろおやすみなさい。